清水義久「あなたは私 私はあなた この素晴らしき『気』の世界2」の第三章。
数秘術において「3」には、生成発展、創造、希望、木星のドラゴンの力の意味があります。
前提として、数秘は1から9と11,22からなり、「この素晴らしき『気』の世界」シリーズは、22章で構成されており、数秘の意味と内容が対応するように意図されているのが推察できます。
では、数秘に無い10章はどうなのか?と言えば「数秘1」の進化・深化。再生。リスタート。
「12章」は数秘1と数秘2のそれぞれの意味と合計数の数秘3の意味が含まれます。
12章は、リスタートによる生成発展の章であり、内容は「大野将平選手の大周天」。
数秘11で小周天により自我に目覚め自我を確立した後は、無我に至る大周天。
と数秘術のテキストの側面も持つ魔術書になっています。
シリーズ1を左脇に挟み、シリーズ2を右脇に挟んで「手からエネルギーが出る」と3回唱える事で、清水先生からの直接伝授、DVDによるエネルギー伝授無しで、本を脇に挟んでいる間は手からエネルギーが出るように仕掛けられている魔法の本になっています。
ただ気功初心者だと本を両脇に挟んで「手からエネルギーが出る」と3回唱えても実感が無いと思います。それは少し手の感覚を活性化する練習を行えば解決するお話です。
片手ずつ練習します。全力でグーを作り、限界まで見つめながら力を入れ続け脱力します。
数回繰り返すと練習した方の手だけが血流が良くなり温かくなって左右の手で温度差が生じます。
両手でグーとパーでジャンケンするように温かくなったグーの熱感を感じ取るようにすると温度差を感じ取れるようになります。慣れるとグーを作り視線をグーに向けて集中するだけで血流が良くなって温かくなるようになります。早い人だと15分ぐらいで手をセンサーのようにして身体局部の体温差を感じ取れる手になります。
で、本を両脇に挟んで手からエネルギーが出るのを感じられるようになったとして、その後は?という疑問がでますが、そこで、「第3章 チャクラはあなたの命を守っている」に答えが書いてあります。
p42
『いい感情といい思考をいっぱいつくったら、つまり七つのチャクラからいつもいいエネルギーが出るようになったら、チャクラは閉じなくなり、オーラが溢れ、いい運命を創っていく』とあります。
「チャクラは7年周期で成長する」の項で、チャクラに対応する7の法則、7オクターブの法則が解説してあり、7つのチャクラに対応するマイナスの価値観が提示されています。対応する年齢の期間に対応するチャクラの課題をクリアしないと人生のカルマとして肉体にも運命にも現れるというものです。
第一の仙骨チャクラは「私は生きていてもいいの?」となってますから、課題をクリアして仙骨のチャクラを開く価値観は「生きていて良かった!この世界は良いところ」「生きていれば何か良い事がありそうだ」「元気が有れば何でもできる。生きていて良かった」などになります。
すると現実面では「よし!やるぞ!」「うん!出来る!」という気合い、やる気、行動になります。
気功体操での仙骨チャクラ活性化は、片足を8の字に動かすというシンプルな動きになります。
仙骨は日本文化でも日本武道で「気合術」として重要視されており、仙骨と下丹田がセットであり連動しています。気合いでは、野口晴哉の師匠である霊術家・松本道別(まつもとちわき)、野口整体の野口晴哉、歌手の加山雄三さんの曽祖父の政治家、弁護士で気合術の達人の江間俊一、肥田式強健術が技法に詳しく、独習可能な仙骨操作の視点では胴体力の伊藤昇のメソッドが数多ある身体操作理論の中でも群を抜いていると思います。ちなみに、中国で「腰」と表現される時、日本の「腰」というコトバが指し示す骨盤周りの狭い範囲ではなく、鳩尾から骨盤までの広範囲の腰背部を指すのが中国文化での共通認識であるらしく、日常生活の椅子文化や、腎経も下丹田形成の一部という仙道の理論背景などがあり、文化の背景によって言葉に含まれるニュアンスや情報が異なってきますので混同しないように注意が必要です。それは現代と昔でも異なり「腰を伸ばす」というと現代人は腰を折り曲げるように反らしますが、仙骨を立て腰椎を引き伸ばす姿勢で、5俵(300キロ)の米俵を背負う2人の女性の写真が残っていたりします。正しく腰を伸ばせると女性でも300キロを背負えるという実例が残っています。現代人の常識を覆す「正しい姿勢の文化」恐るべしとしか言いようがありませんね。
Egボールや小周天のEg伝授では、第7の百会のチャクラのオープンだけですから、残りの6つのチャクラオープンは自力でという流れになっており、阿吽小周天、阿吽気功法、大周天気功法で全チャクラオープンを学んで自我の確立から無我に進むことになります。
3の法則は太陽(陽)、月(陰)、地球(中性)のエネルギーとバーストラウマを分析するものであり、12の法則は天運が無くなる空亡の法則であり、大周天以上では無効にできる作用なのですが、7の法則は、運命と肉体にも作用するパワフルな運命の法則であり、価値観の書き換えによる全チャクラオープンが求められる根拠になっています。
7オクターブの法則では人間が進化して完成すると寿命は140年になりそれ以降は仙人ということですが、室町幕府、徳川幕府も15代で潰え、江戸時代も160年で終焉を迎えていることとも無縁とは思えず、それを思えば幕府に翻弄され、大戦を乗り越え永続している皇室に思いを馳せると民俗学の折口信夫さんの天皇論の無我が何となく腑に落ちてきます。徳川幕府も7代目で直系が断裂していますが、7オクターブのリスタートと対応していて興味深くなります。
数秘3の全チャクラオープンで生成発展したら、数秘4で「4章 包み込みの発想」で安定させ、数秘5「5章 千年続く会社」で、自由を得て、数秘7「7章 金運を上げる」で、別次元に飛翔する。
シリーズ1のコンセプトは「個から世界に至る」。シリーズ2のコンセプトは「世界から個に至る」という2冊がセットで、日の丸理論の「我と世界」「我と世界の関係性」が反映されています
独立している「包み込みの幸福論 だから、未来は変えられる!」は第8章で終わっており「数秘8 聖別。現実と理想の両立」で幕を閉じ日の丸理論の正方形の形のフレームで閉じ、数秘9の結果、ゴールをプレゼントという形で読者に委ねられている形になっています。
表紙、裏表紙、背表紙の3か所に描かれた黄金色の箱に詰められた幸運と金運と希望をどう使うかは読者の自由。
表紙の黄金の箱は幸運。裏表紙の黄金の箱は金運。背表紙の黄金の箱は希望。
本書を両手に挟み、背表紙の黄金の箱を眉間の位置に合わせて瞑想するとエネルギーの風を感じます。
多分、縁結びの風神さんと繋がる魔法の本になっているのではと推測しています。
第6の眉間のチャクラのクリアすべき課題は、「無明の闇にいます。何も分かりません」です。
知恵とセルフコントロール能力。超能力。願望実現力。希望に対応したチャクラです。
眉間のチャクラを開く価値観は、「だから私の未来は明るく、希望に満ち溢れている」「これからきっと上手く行く」「これから、私の人生は、ますます良くなっていく」などです。
「投影された宇宙 ホログラフィック・ユニヴァースへの招待」に理論背景を求めるなら256ページの「現実は創造に関わる」の項で、清水義久さんの師匠の一人である臨床心理学者・本山博さんのチャクラの実験が掲載されています。「投影された宇宙」を読み込んでいくと気功教室の中で紹介されているエピソードが多々散見できるので理論背景が補完できます。